シンバイオティクス皮膚微生態 ナノエマルジョンBioNanoCare

バイオ製薬技術とナノテクノロジーの完璧な組み合わせ

説明:皮膚微生物組学盛んになるにつれて、皮膚の有害な細菌を標的に排除できるプロバイオティクス(probiotics)とプレバイオティクス(prebiotics)との組み合わせ(すなわちシンバイオティクス、Synbiotics)が国際スキンケアとスキンケア製品の原材料の最新トレンドになる。シンバイオティクス皮膚微生態ナノエマルジョン(BioNanoCare)は、現代バイオテクノロジーおよびナノテクノロジーによって、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせ、皮膚の有害な細菌を標的とし、皮膚の微生態バランス及び修復のために開発したナノコーティングされたシンバイオティクス(プロバイオティクスとプレバイオティクス)製剤である。安全、高効率、無公害などのメリットを持ち、従来の抗生物質のように悪玉菌とともに善玉菌を死滅させることはない。ナノコーティングされたプロバイオティクス抽出物は、皮膚の修復に栄養素や水分を補給し、保湿、アンチエイジング、しわ取り、色素生成抑制などの役割を果たして正常肌を取り戻す。ナノカプセル化プレバイオティクスは効果的に皮膚表面のプロバイオティクスの増殖を促進することで、有害な細菌の成長を抑制し、肌の微生態バランスを早く取り戻し、若い肌を保つ。特別配合した水溶性酵母グルカンが効果的に皮膚ランゲルハンス細胞を活性化させることで、抗炎症、抗アレルギー、フリーラジカル活性消去、保湿、角質層ターンオーバー加速、創傷治癒などの役割を果たし、また皮膚が外因性の機械的および化学的刺激に抵抗するのに役に立つ。

ビール酵母

フラクトオリゴ糖

乳酸杆菌

 人間の皮膚表面の真菌、細菌とウイルスが皮膚微生物組と呼ばれる複雑な微生物生態系を構成している。微生物組学に関する研究は、生物医学分野でホットな話題となってきている。2016年5月に、米国ホワイトハウスが「国立微生物組計画」(National Microbiome Initiative, NMI)の立ち上げを発表し、ヘルスケア、食品製造や環境保護などの分野で個人、コミュニティひいては全人類に利益をもたらすように、微生物科学の発展を促進することを目指している。生物医学研究のホットな話題として、微生物組学は、皮膚の研究分野に拡大している。国際的に有名な製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンも昨年2月にジョンソン人間微生物組研究センターを構築することを発表した。近年では、会社は新薬研究開発における微生物組学の役割を大いに推進している。Happiの報告によると、ジョンソン・エンド・ジョンソン事業部(Johnson & Johnson Consumer Inc. )がこのほど、米国の生物技術新興企業であるXycrobeと、炎症性皮膚疾患の治療と研究について更なる協力することでに合意に達した。

米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の率いる研究チームが2015年1月5日のNature誌に掲載された文章で皮膚微生物組が体の免疫力を大きく影響すると指摘した。研究者たちはマウスにさまざまな共生細菌を移植し、共生細菌の特異的な免疫細胞を作り出せた。表皮ブドウ球菌S. epidermidis(よく見られる皮膚共生細菌)をマウスの皮膚に移植した後、化学メッセンジャーIL-17Aを産生する免疫細胞CD8+ T細胞の数が増加した。

表皮ブドウ球菌が炎症を引き起こすことなく特定の病原体に対する体の免疫力を高めることが研究により示されている。異なる種類の皮膚共生細菌が異なる免疫反応を引き起こす。それは皮膚に常駐する免疫細胞が皮膚フローラの変化を素早く感知し対応することを示唆している。これらの発見は、皮膚共生細菌の保護的役割を解明し、フローラの変化による皮膚疾患の具体的なメカニズムを明らかにするのに役立つ。


ヒト皮膚微生物組図

 2016年5月5日にCell誌に発表された「Temporal Stability of the Human Skin Microbiome」と題する論文に書かれた新しいメタゲノム研究によると、よく細菌含有量の高いものを洗浄し、それらに接触するにもかかわらず、個人の皮膚微生物環境はしばらくしても非常に安定している。それは、さまざまなヒト皮膚疾患をよりよく理解し、プレバイオティック(prebiotic)、プロバイオティック(probiotic)および微生物移植方法を開発するのに役立つ。

世界保健機関(WHO)の調査によると、黄色人種のうち、皮膚が健康な状態にあるのは10%未満、疾患状態にあるのは20%以上、未病状態にあるのは70%にも達している。ここ30年間で、皮膚疾患が世界で急増傾向を示している。抗生物質やホルモンの乱用によって、湿疹、にきび、ホルモン性皮膚炎、化粧品依存性皮膚炎、脂漏性皮膚炎など環境による皮膚疾患が増えている。生物医学の発展につれて、皮膚疾患の95%が皮膚微生態のアンバランスを示していることが研究によって明らかになった。​

微生態バランスとは、正常な微生物群とそれらの宿主生態環境が長期的な進化過程において形成した、生理的な組み合わせとなるホメオスターシスを指す言葉である。健常者の体表、すなわち皮膚表面や体内には大量の微生物が存在している。皮膚表面のフローラは常在菌叢と一時滞在菌叢に分けられ、そのほとんどは私たちの体に有益である。例えば、皮膚表面のゴミ(アポトーシス細胞)をクリアし、 余分な脂質を分解し、競合的阻害によって外来病原菌の侵入に抵抗する。そのバランスが崩れると、皮膚機能が乱れて病気になる。したがって、米国国立衛生研究所が資金を提供する、ヒト微生態の特徴と役割を検討するためのヒト微生物計画が既に実施されている。最近、皮膚微生態に関する研究も皮膚科医からますます注目を集めている。フローラのバランスと安定性が体の生理機能に重要な影響を及ぼす。体内のフローラバランスと安定性は皮膚表面が外部に防御するバリア効果に直接影響し、明らかにフローラバランスを促進し、体の免疫力を向上させる。

人体に生息する何億もの細菌が、人体の正常な成長を維持するのに重要な微小生態系を形成している。腸、口腔、皮膚、膣が人体の4つのバクテリアバンクであり、それらには数多くのバクテリアが含まれている。そのうち分離・同定されたものが何百種に達している。

皮膚バリアの重要な構成部分である皮膚微生物

 プロバイオティクスは、もともとギリシャ語から派生したコンセプトで、命にいい(for life)という意味である。要するに、プロバイオティクスは、適切な量を補うことで体の健康に効果的な役割を果たす生きた細菌であり、優しい細菌と呼ばれることが多い。人体には10兆個、約1.5キログラムの細菌があり、それらには悪玉菌と善玉菌が含まれている。善玉菌はプロバイオティクスとも呼ばわれ、体の健康にいい優しい細菌で、全身の健康と免疫システムにとっても非常に重要な微生態バランスを強化・維持することができる。ヒトおよび動物の体における有益な細菌または真菌は、主にビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌、アシドフィルス菌、酵母菌などがある。

皮膚の微生態バランス

 研究によると、微生物によりTh1免疫系の発達を刺激し、プロバイオティクスを補給することで、免疫細胞を効果的に刺激してインターフェロン、IL-10などのサイトカインを産生し、アレルギー体質を改善し、免疫力を向上させることができる。プロバイオティクス療法は、湿疹の治療に安全かつ効果的な方法である。プロバイオティクスは、免疫システムの発達、成熟および損傷修復を著しく促進し、アレルギー体質を変え、アレルギー発作の数と程度を消えるまで徐々に減らし、根本からアレルギー体質を改善し、免疫力を高め、アレルギー性疾患を徹底的に治す。ナノエマルジョンは、新型の安全で効率的な免疫アジュバントである。シンバイオティックナノエマルジョンは、プロバイオティクスの免疫調節と修復力を向上させることができる。

理論的には、人体の腸、口腔、皮膚などあらゆる組織器官に細菌が存在している。しかもプロバイオティクスと悪玉菌が共存している。プロバイオティクスが多いほど、悪玉菌の割合が少なくなる。逆に言えば、悪玉菌が多いほど、プロバイオティクスの割合が少なくなる。プロバイオティクスを補充することで、悪玉菌の成長や毒素の産生を抑制することができ、排毒美容に最も安全で、直接で、効果的な方法である。プロバイオティクスは徐々に皮膚局所の微生態バランスを回復させ、悪玉菌の侵入および成長を抑制し、色素に対する皮膚の吸収と沈着を減らすことで色素沈着を落とし、内面から美容をサポートする。また、ニキビ、肝斑およびその他の皮膚疾患の治療にも積極的な治療効果をもたらす。皮膚微生物が皮膚バリアと自然免疫との間の完璧なバランスを促進することで皮膚の健康を維持できることを示す研究が増えている。

肌トラブルを解決する微生態調節—細菌をもって細菌を制す

 プレバイオティクスは、1つまたは複数の細菌の成長と活性を選択的に刺激することで宿主によい影響をもたらし、その健康を改善することができる。プレバイオティクスは、体にいいフローラ(プロバイオティクス)のみを増殖させ、潜在的な発病性または腐敗活性を持つ悪玉菌を増殖させない。わかりやすく言えば、プレバイオティクスが人体プロバイオティクスの「養分」である。したがって、スキンケア製品に高品質のプレバイオティクスを配合することで、皮膚微生態バランスの回復と維持をサポートし、正常な肌バリア機能を確保することができる。

 善玉菌の成長を促進しながら悪玉菌の成長を抑制するシンバイオティクス

 シンバイオティクスは、プロバイオティクスとプレバイオティクスの組み合わせである。ナノカプセル化プレバイオティクスとプロバイオティク菌株の組み合わせは、より多くの生理学的な利益につながる相乗効果を生み出す。ナノコーティングされたプロバイオティクス抽出物は、皮膚の修復に栄養素や水分を補給し、保湿、アンチエイジング、しわ取り、色素生成抑制などの役割を果たして正常肌を取り戻す。ナノカプセル化プレバイオティクスは効果的に皮膚表面のプロバイオティクスの増殖を促進することで、有害な細菌の成長を抑制し、肌の微生態バランスを早く取り戻し、若い肌を保つ。また、シンバイオティクスは皮膚の内因性陽イオン抗菌ペプチド(β-defensins)hBD2およびhBD3の発現を促進する。β-defensinsが病原体の表面に直接結合してそれらを壊滅するだけでなく、特定のウイルスの侵入を防ぐこともできる。細胞テストによると、0.5%BioNanoCareがhBD2遺伝子の発現を51%向上させる。体外生物テストによって3%BioNanoCareがhBD3遺伝子の発現を72%向上させることが明らかになった。

毛包と汗腺は湿気と栄養に富んでいるため、微生物の群集には理想的な場所である。ナノカプセル化シンバイオティクスは、プロバイオティクス活性物質およびプレバイオティクスの進入をサポートし、有益な微生物の成長を促進し、有害な微生物の成長を抑制することで、皮膚微生態バランスおよび優れた皮膚バリア機能を維持する。

ナノ製剤特有の毛包ターゲティング効果

 粒径が小さいほど、粘着効果が強い。ナノ粒子は肌に良いオクルージョン効果(Occlusion Effect) をもたらし、肌の保湿力を高める

ナノ製剤の独特なクロージャー効果

 酵母は人間の最も早く応用され最も広く使われている微生物で、その発酵特性が様々な発酵食品や酒造によく活用されている。また、酵母は多くの生物学的活性を持つ治療薬であり、にきび治療・抗菌・抗炎症ハーブとして、ドイツ委員会E(German Commission E )によって書かれたモノグラフ(ドイツの法定薬草薬局方)に収録されている。近年、生化学技術の発展、特に発酵技術の進歩につれて、高効率で革新的な各酵母エキスが絶えずに製造されている。その最も優れた機能は、アンチエイジング、ディープリペア、肌再生促進、紫外線防御、抗アレルギー・アレルギー緩和などである。酵母壁のβ-グルカンは、酵母が抗菌作用や抗炎症作用を発揮する鍵となる物質である。

酵母βグルカン構造イメージ図

 表皮層において、皮膚の免疫系は、プラズマ細胞、ランゲルハンス細胞(Langerhans Cells)とケラチノサイトを含む。その中で、ランゲルハンス細胞は近年、皮膚内のマクロファージと非常に特別な関係を有することが確認され、皮膚免疫において極めて重要な役割を果たしている。皮膚の角質層にはランゲルハンス細胞からなる免疫ネットワークがたくさんある。ランゲルハンス細胞は樹状細胞であり、その突起は酵母βグルカン受容体CR3のある角質層細胞に到達することができる。グルカンは、受容体と結合し、一連の立体化学変化を引き起こすことで、マクロファージを活性化し、様々なサイトカイン(IL-1、IL-6、GM-CSFなど)、ヒトオリゴペプチド(EGF)、腫瘍壊死因子(TNF-α)、血管新生因子(AF)などを生成する。老化肌またはシワのある皮膚でのヒトオリゴペプチドの増加は、コラーゲンとエラスチンの生成を促進することで、肌の見た目を改善し、小シワを解消することができる。

酵母グルカン生物学的活性作用イメージ図

 また、研究によると、紫外線照射が皮膚内のランゲルハンス細胞を阻害する。肌が日光に長時間さらされると、ランゲルハンス細胞の数は大幅に減少し、活性は低下し、皮膚の防御免疫力は弱まる。そして、日焼け止めと痛み・炎症軽減効果のほか、β-グルカンはランゲルハンス細胞の増殖を促進し、皮膚の免疫力を高めることもできる。さらに、臨床研究によると、酵母グルカンは消炎、抗アレルギー、フリーラジカル消去、保湿、角質層ターンオーバー促進効果を持ち、様々な外因性機械的・化学的刺激から肌を守り、創傷治癒を促進することに役立つ。酵母グルカンがフルーツ酸など刺激性のある活性成分によるアトピー性皮膚炎を大きく軽減することも実験によって証明されている。

赤み治療効果

赤ニキビ治療効果

 

 

化粧品におけるシンバイオティクス皮膚微生態ナノエマルジョン(BioNanoCare)の応用

シンバイオティクス皮膚微生態ナノエマルジョン(BioNanoCare)は天然由来の原料であり、毒性も刺激性もない。スキンケア製品に加えると、肌の再構築に役立ち、よい皮膚微生态と肌バリアを維持し、刺激を軽減し、突っ張った肌のターンオーバーと修復をサポートし、肌のシワを効果的に減らし、肌の潤い・ハリ・滑らかさを向上させ、瘢痕の治癒と再生を促進し、白くてキレイな肌に導き、アトピー性皮膚炎を治療することができ、シワ取り・アンチエイジング製品、日焼け止め・日焼け肌修復用製品、敏感肌用製品などの高級機能性化粧品に幅広く活用できる。

配合方法指導

溶 解 性:本製品は水に溶けやすい。

推奨投与量:製品投与量は1-10%、化粧品生産の最終段階で50℃以下での添加がおすすめ、幅広い化粧品成分に溶ける。